胆道
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症例報告
経時的観察にて診断し得た黄色肉芽腫性胆嚢炎が併存した胆嚢充実腺癌の1切除例
海藤 章郎高橋 進一郎加藤 祐一郎小嶋 基寛小西 大
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2014 年 28 巻 4 号 p. 677-683

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抄録
症例は68歳女性.右季肋部痛・食思不振を主訴に前医を受診,胆嚢癌疑いにて当院紹介となった.腫瘍は超音波上は胆嚢体頸部の胆嚢内腔に突出する不整形充実性等エコー腫瘤で,CT上は遷延性の造影効果を有し,MRIではT1/T2ともに等信号であった.また,胆嚢底部に被包化膿瘍を伴う壁肥厚像を認めた.この壁肥厚像は前医受診時から2週間の経過で経時的に縮小傾向を認め黄色肉芽腫性胆嚢炎の併存が疑われた.胆嚢床切除術・リンパ節郭清を施行し切除標本上胆嚢頸部に乳白色調の結節膨脹型の腫瘤,胆嚢底部に黄褐色状の壊死領域を認めた.病理診断は,胆嚢頸部の充実腺癌と胆嚢底部の黄色肉芽腫であった.黄色肉芽腫と胆嚢癌の画像診断による鑑別はしばしば困難であるが,本症例では画像所見の経時的変化にて診断し得た.胆嚢充実腺癌は稀な組織型であり,黄色肉芽腫性胆嚢炎との併存例の報告はされておらず本症例は示唆に富む症例と考えられた.
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© 2014 日本胆道学会
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