胆道
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症例報告
腹部マッサージが内視鏡治療後の総胆管結石の再発予防に有用であったと考えられた2症例
内田 尚仁濱谷 紗江龍田 美和小林 聖幸鎌田 英紀中津 敏明
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2016 年 30 巻 1 号 p. 91-98

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抄録
総胆管結石に対する内視鏡治療は安全で有効な治療法だが,結石再発という厄介な問題がある.有効な対処法がないため,再発を頻回に繰り返す症例も経験される.われわれは右季肋部を体外からマッサージすることにより,内視鏡的截石後に頻回に繰り返していた総胆管結石の再発が劇的に減少した2症例を経験した.2例とも胆摘後の症例で拡張した総胆管に巨大な総胆管結石が認められ,内視鏡的乳頭切開術(大切開)にて截石した既往がある.1症例に胆道シンチグラフィーを行ったところ,腹部マッサージに胆汁排泄促進効果があることが示唆された.マッサージによる胆汁の洗い流し効果が総胆管結石の再発予防に寄与したのではないかと推察された.今後,多数例での検討が必要であるが,内視鏡的治療後に総胆管結石の再発を繰り返す症例に対して,腹部マッサージという簡便な方法で再発が軽減できる可能性が示唆された.
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© 2016 日本胆道学会
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