2017 年 31 巻 4 号 p. 678-682
急性期病院はDPCによる包括評価が必須で各施設は独自に対応する必要がある.腹腔鏡下胆囊摘出術における術者の違いがDPCに及ぼす影響をクリニカルパス使用例を対象として検討した.胆道学会認定指導医でかつ肝胆膵外科学会高度技能指導医が術者として施行した指導医群と,後期研修医が施行した研修医群に分け比較した.両群の術後経過に,DPCに影響を与える様な違いは認めなかった.入院医療費は53395点で,仮にDPCではなく従来の出来高として算定した場合の54983点に比し約1600点減収していた.研修医群の入院医療費は54033点と増収し,内訳をみると,指導医群のDPC算定部分が研修医群にくらべ10点の減であったのに比し,出来高部分が628点も減収しており,研修医群の増点主因となっていた.手術時間に左右される麻酔料などが研修医群で増加する事が影響していると考えられた.腹腔鏡下胆囊摘出術のDPCは術者別に収益に差が生じる.