胆道
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症例報告
胆嚢管顆粒細胞腫の1切除例
細村 直弘川井田 博充雨宮 秀武深澤 光晴佐藤 公望月 邦夫藤井 秀樹
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キーワード: 顆粒細胞腫, 胆嚢管
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2017 年 31 巻 4 号 p. 745-751

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抄録

顆粒細胞腫は全身に発生しうる良性腫瘍であるが,胆道での発生は極めて稀である.今回,著者らは胆嚢管に発生した顆粒細胞腫を経験したので報告する.症例は58歳の女性.健診の腹部超音波検査で胆嚢の腫大を認め,精査目的のCTで胆嚢管壁の肥厚を認めたため当院紹介受診となった.来院時,右季肋部に3cm大の圧痛を認めない卵型腫瘤を触知した.腹部超音波検査で三管合流部近傍の胆嚢管内に径8mm大の高エコー結節を認めた.腹部単純CTで膵実質と等濃度の胆嚢管壁肥厚を認め,造影CTでは漸増性に濃染する境界明瞭な腫瘤として描出された.胆嚢管癌を否定できないため,開腹胆嚢摘出術を施行した.摘出標本で胆嚢管に黄色腫瘤を認め,術中迅速病理診断で良性間葉系腫瘍と診断した.永久病理診断で顆粒細胞腫と診断され,組織学的に悪性所見は認めなかった.著者らが検索しえた限り,自験例は胆道顆粒細胞腫として本邦で6例目の報告である.

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© 2017 日本胆道学会
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