胆道
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症例報告
膵胆管合流異常に胆嚢隆起性過形成性病変を合併した1例
吉川 大介山尾 拓史髙橋 孝輔岡村 卓真岩崎 啓介小澤 栄介大仁田 賢中尾 一彦
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2017 年 31 巻 5 号 p. 858-866

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抄録

症例は47歳女性.検診異常のため,当院に紹介された.CT,MRIで肝外胆管拡張と径10mmを越す胆嚢ポリープを指摘された.胆嚢ポリープは造影CTでは弱く造影され,diffusion weighted MRIでのADC値は2.41×10-3 mm2/secであり,良性を示唆する所見であった.超音波内視鏡検査では,膵胆管合流異常が指摘され,胆嚢ポリープは径18mm大,広基性,表面結節状であり,内部は実質様であった.同ポリープの造影超音波内視鏡検査では,造影開始20秒後をピークとして不均一に造影され,130秒頃まで遷延性の造影効果があった.基部には,線状の血管造影像がみられた.画像所見からは,良性病変と思われたが径20mm弱の大きさから胆嚢癌を否定できなかった.胆嚢摘出術,肝外胆管切除術が施行され,手術病理所見は胃幽門腺型過形成病変であった.

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© 2017 日本胆道学会
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