2018 年 32 巻 1 号 p. 97-104
当科で経験した6例の胆嚢捻転症を対象として,本症の臨床的特徴を明らかにすることを目的として検討した.腹部超音波検査や単純CT検査で胆嚢捻転症の直接所見としての胆嚢軸の偏位および胆嚢頸部の途絶の所見は全例に見られており,これらの所見を認めた場合は本症が強く疑われる.さらに間接所見として造影CTによる胆嚢壁の血流低下,胆嚢動脈の途絶や捻れの所見が認められれば胆嚢捻転症のより確実な診断が可能と考えられた.そのため胆嚢捻転症の確定診断にはできるだけ造影CTを行うべきと考える.一方で腹部所見は本症の病状と乖離していることもあった.ただし血清CRP値は胆嚢壁の壊死の有無と一致しており,本症の病状を表す重要な所見と考えられた.