2018 年 32 巻 5 号 p. 860-867
胆道癌補助化学療法においては2017年以降大規模ランダム化比較試験としてPRODIGE12-ACCORD18試験,BCAT試験,BILCAP試験の結果が発表されたが,いずれもintent-to-treat解析では試験群の有効性は認められなかった.このうちBILCAP試験ではper-protocol解析や感度解析にて有意差を認めており,かつ15カ月の予後延長効果があったことから,標準治療との見解も示されたがガイドラインの変更には至っていない.一方,補助(化学)放射線療法に関してはランダム化比較試験の報告はなく,メタアナリシスや大規模データベース解析の結果からも有効性に関して一定の見解を得られていないのが現状である.しかしリンパ節転移例や病理学的断端陽性例に対して有効性を示した論文は多く,補助療法として適正な対象を実証するエビデンスレベルの高い臨床試験が行われることが期待される.