2019 年 33 巻 2 号 p. 250-254
症例は79歳男性.慢性心不全急性増悪で入院中に心窩部痛,発熱が出現.肝胆道系酵素及び炎症反応の上昇を認めた.腹部CT検査で胆嚢内と遠位胆管に高吸収域を認めた.急性閉塞性胆管炎の診断でERCPを施行し,ENBDチューブを留置した.後日施行した腹部CT検査で遠位胆管の高吸収域は消失していた.胆汁中のアミオダロンとその代謝物が高濃度であり,閉塞性黄疸の原因と考えられた.症例は内服継続が必要であったため,ESTを施行した.以後,閉塞性黄疸,急性胆管炎の再発は認めていない.アミオダロンによる閉塞性黄疸,急性胆管炎の報告は本邦ではなく,またESTが再発予防に関与したと考えられ報告する.