胆道
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症例報告
全身化学療法後,コンバージョン手術を施行した胆嚢癌肝転移長期生存例
長島 周平上野 誠小林 智佐野 裕亮福島 泰人浅間 宏之山本 直人森永 聡一郎吉岡 恵美横瀬 智之森本 学
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2020 年 34 巻 5 号 p. 848-853

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抄録

72歳男性.2015年9月,当院を初診.胆嚢癌,多発肝転移,肝床部浸潤,多発リンパ節転移と診断した.ゲムシタビン+S-1(GS)療法を開始し,肝床部浸潤やS4肝転移は消失,S3肝転移とリンパ節転移は部分奏効を示した.コンバージョン手術可能と判断し,2016年9月に,胆嚢摘出術,肝S3,4a,5部分切除術,肝外胆管切除,所属リンパ節郭清を施行した.術後病理所見では,S3肝転移巣と画像上消失と判定されたS4肝転移巣の両者に腫瘍残存があったがR0切除が可能であった.S-1術後補助化学療法を導入したが,術後6カ月から腫瘍マーカー上昇を認めた.術後19カ月目,肝S1に再発を認め,初回診断時から39カ月後,術後27カ月,原病進行により永眠された.本症例は胆嚢癌,肝転移に対しコンバージョン手術を施行し,長期生存が得られた稀な1例であり報告する.

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© 2020 日本胆道学会
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