胆道
Online ISSN : 1883-6879
Print ISSN : 0914-0077
ISSN-L : 0914-0077
原著
潜在性胆嚢癌の臨床病理学的特徴に関する検討
谷川 雅彦内藤 嘉紀塩賀 太郎中山 正道矢野 博久
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 35 巻 1 号 p. 46-53

詳細
抄録

潜在性胆嚢癌(incidental gallbladder cancer;IGBC)の病理組織学的特徴について比較検討を行った.対象はIGBC 15例(早期群6例,進行群9例)で,発生頻度は2.7%であった.通常型胆嚢癌(conventional Gallbladder cancer;CGBC)19例との比較では,IGBC進行群ではCGBCと比較し胆石合併が高い傾向にあり,壁肥厚が軽度であった(P=0.031).これらの結果は,画像診断を難しくする要因と考えられた.また,IGBC早期群6例ではリンパ管侵襲や静脈侵襲はみられず,術後再発は1例のみであった.IGBCは早期群と進行群で臨床経過に違いがみられるため,全割標本で追加検討し,stagingすることが重要である.

著者関連情報
© 2021 日本胆道学会
前の記事 次の記事
feedback
Top