2021 年 35 巻 1 号 p. 18-28
術後再建腸管を有する胆膵疾患における内視鏡的アプローチは困難といわれていたが,小腸内視鏡として開発されたバルーン式内視鏡(Balloon assisted Endoscopy;BAE)を応用することで内視鏡的アプローチが可能となった.BAEを用いたERCP(BAE-ERCP)の手技加算点が保険収載されて以来,BAE-ERCPは術後再建腸管例に対する第一選択の胆膵内視鏡治療となってきたが,未だ手技の標準化には至っていないのも現状である.
BAE-ERCPを完遂するには,盲端部への内視鏡深部挿入とERCP関連手技の両方を成し遂げなければならないが,ERCP関連手技を完遂するための第一歩が胆管挿管である.その胆管挿管には,経乳頭アプローチと経胆管空腸吻合部アプローチが存在するため,それぞれのアプローチ法の基本とコツについて理解を深め,BAE-ERCPの完遂に努めるべきである.