2021 年 35 巻 2 号 p. 151-159
胆管内乳頭状腫瘍intraductal papillary neoplasm of the bile ducts(IPNB)の分類,臨床病理学的事項は,2019年のWHO分類第5版において,修正・加筆がされた.この中では,日韓共同研究で提唱されたType 1(古典的IPNB)とType 2(胆管の乳頭腺癌に相当するもの)についても触れられた.IPNBの切除後の予後は,5年生存率で50%前後~80%台と,検討の対象によってばらつきはあるものの,通常型の胆管癌より良好である.代表的な予後因子として,外科的切除断端陽性,占拠部位(肝外),浸潤,リンパ節転移,Type 2,サブタイプ(pancreatobiliary type),MUC1陽性などが挙げられる.術後の経過観察においては,癌の通常の再発形式に加え,残った胆道系における異時性多発再発やimplantationにも注意が必要である.