胆道
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症例報告
胆管拡張用カテーテルを外筒に用いた電気水圧衝撃波砕石術で嵌頓解除できたBouveret症候群の1例
柴田 昌幸土屋 昭彦西川 稿山口 智央三科 雅子明石 雅博高森 頼雪滝川 一山中 正己
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2021 年 35 巻 4 号 p. 685-690

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抄録

十二指腸球部に胆石が嵌頓し胃内容物排泄障害を来した病態はBouveret症候群と呼称されている.胆石は巨大であることが多く,内視鏡的処置での嵌頓解除が困難な場合があり,外科手術により治療した報告が多い.今回我々は胆道拡張用カテーテルを外筒にして内視鏡的電気水圧衝撃波砕石術が容易となった症例を経験した.77歳女性.1カ月前からの食欲不振・食後嘔吐で精査目的に当科入院.CTで十二指腸球部に35mm大の巨大結石と胆嚢と十二指腸の瘻孔形成が疑われ入院となった.内視鏡検査で十二指腸球部に結石が嵌頓している所見を認め,把持を試みたが全く動かせなかった.電気水圧衝撃波砕石術を試みたが,プローブを固定して結石に押し当てることが困難であった.そこで胆道拡張用カテーテルの先端を切断してプローブの外筒とし,さらに外筒から生理食塩水を流すことで砕石が容易となった.内視鏡治療の成功率を上げる可能性があり報告する.

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© 2021 日本胆道学会
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