2021 年 35 巻 5 号 p. 722-730
【症例1】82歳男性.自己免疫性膵炎による胆管狭窄に対するプラスチックステント(PS)留置51カ月後に胆管炎を発症した.PS抜去後のERCでType A stent-stone complex(SSC)と診断した.機械式破砕具による治療が困難だったため,経口胆道鏡(POCS)下に電気水圧衝撃波結石破砕装置(EHL)で結石破砕を行い完全結石除去を得た.【症例2】87歳男性.遠位胆管狭窄に対して留置した金属ステント(MS)が11カ月後に胆管内へと迷入しType B SSCを形成した.MS留置23カ月後にPOCS下にEHLでMS内の結石を破砕することで,MS回収と完全結石除去を得た.
SSCはステントを核として形成される結石で胆管ステントの偶発症であり,結石の形態や形成過程によってType AとType Bに分類される.今回我々は両TypeのSCCをPOCS下に治療し得たため報告する.