2022 年 36 巻 1 号 p. 28-36
Spy-Glass™ DS(Spy-DS)下に電気水圧衝撃破砕装置(electronic hydraulic lithotripsy:EHL)を用いた砕石処置は,巨大積み上げ結石や肝内結石等の難治性胆管結石に対して有用とされている.2017年10月から2020年9月に経乳頭的にSpy-DS下に結石治療を行った14例(総胆管結石8例,肝内結石6例)に対し,治療成績と偶発症について後方視的に検討した.全例Spy-DS下にEHLを用いて結石を破砕し,結石除去に成功した.総胆管結石は所要時間中央値72.5分(8-141分),施行回数中央値2.5回(2-4回)で,肝内結石は所要時間69.5分(5-138分),施行回数2回(1-3回)であった.偶発症は1例で,内視鏡的乳頭大口径バルーン拡張後に乳頭出血を認めたが保存的に軽快した.Spy-DS下EHLは,難治性胆管結石に対し安全に施行可能で有用である.