胆道
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症例報告
胆嚢腫瘍を形成したBリンパ芽球性白血病の1例
坂口 達馬里井 壯平廣岡 智橋本 大輔山本 智久山木 壮宮坂 知佳石田 光明石井 侑佳藤田 真也関本 貢嗣
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2022 年 36 巻 1 号 p. 47-54

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抄録

70歳,男性.造影CTで胆嚢体部から底部に均一に造影される腫瘍が認められた.胆嚢癌を念頭に置き,胆嚢床肝切除および領域リンパ節郭清を施行した.病理組織検査では胆嚢壁全体に異型リンパ細胞がびまん性に増殖し,胆嚢上皮に異型細胞は認められなかった.免疫染色ではTdT(+),CD10(+),CD79a(+),Bcl-2(+)を示した.骨髄生検では組織の60%に異型細胞の増殖があり,胆嚢標本と同様の免疫染色パターンを示し,Bリンパ芽球性白血病と診断された.PET検査では全身の骨・骨髄と左腎腫瘍,傍大動脈リンパ節,膵鉤部に多発して極めて高い集積が認められた.化学療法(HyperCVAD+MA療法)1コース後にcomplete metabolic responseが得られた.化学療法3コースを施行後,治療開始から15カ月目にPET検査で全身骨への再発が確認され,同化学療法レジメンの再開を検討中である.

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© 2022 日本胆道学会
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