胆道
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原著
黄色肉芽腫性胆嚢炎の臨床像と治療上の問題点
上田 順彦三浦 聖子甲斐田 大資宮田 隆司宮下 知治藤田 秀人山田 壮亮向井 強
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2022 年 36 巻 2 号 p. 136-144

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抄録

画像診断が進歩しても胆嚢癌と黄色肉芽腫性胆嚢炎(Xanthogranulomatous cholecystitis;以下XGC)を明確に判別することは困難であるが,良性疾患であるXGCに対して過大手術をできるだけ回避する必要がある.今回,当科で経験したXGC15例を対象として,診断のポイントおよび治療上の問題点を明らかにすることを目的として検討したので報告する.XGCを強く疑う所見として,①中等度以上の胆嚢炎発作の既往歴がある,②造影CTで肥厚した胆嚢壁内に低吸収域を認める,③内腔面が均一に造影される,④短期間の経過で画像が変化する,などが挙げられた.胆嚢癌とXGCの判別が困難な症例では,術前にこれらXGCを示唆する項目がないかを検討し,術中は可能な限り病理診断を駆使しながら過大侵襲の手術にならないように細心の注意を払う必要がある.

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© 2022 日本胆道学会
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