胆道
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症例報告
出血を伴う肝被膜下特発性胆汁腫に対してisolated arteryに注意を払って手術加療を行った1例
藤原 優太林 泰寛所 智和倉田 徹天谷 公司
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2022 年 36 巻 4 号 p. 553-557

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抄録

症例は70歳代の男性.右季肋部痛を主訴に受診した近医にて右肝被膜下血腫と急性胆嚢炎を疑われ当科紹介となった.腹部造影CTでは胆嚢は腫大緊満しており,頸部に胆嚢結石を示唆する高吸収域を認めた.また,肝被膜下に液体貯留像を認め,背側には高吸収な液体成分が鏡面像を示していた.これらの所見から急性壊疽性胆嚢炎による肝被膜下の特発性胆汁腫に血腫形成を伴ったものと診断し,緊急手術を施行した.胆嚢摘除を行った後に肝被膜を胆汁腫に沿って切開し,内腔洗浄とともに,isolated arteryに対する止血処置として胆汁腫内腔の肝実質表面に対する焼灼止血を行った.胆嚢を胆汁の漏出点とする肝被膜下特発性胆汁腫は比較的稀である.その治療においては,isolated arteryの存在にも注意を払う必要があり,考察とともに報告する.

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© 2022 日本胆道学会
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