はじめに:腹腔鏡下胆嚢摘出術におけるRouvière溝の形態と肝門部胆管走行の関連について検討した.
対象および方法:腹腔鏡下胆嚢摘出術312例を対象に,Rouvière溝を5型,肝門部胆管合流形式を4型に分け,それらの関連およびその他の諸因子の影響について検討した.
結果:Rouvière溝はOpen型32.4%,Closed型29.5%,Scar型17.3%,Slit型13.41%,不明7.4%で,Open型とそれ以外の型では体重(p=0.011)とBMI(p=0.008)に有意差が認められた.肝門部胆管走行はI型79.5%,II型3.8%,III型6.1%,IV型10.6%で,I型と他の型では統計学的な有意差(p=0.774)は認められなかった.
結語:Rouvière溝の形態と肝門部胆管走行には,明らかな関連は認められなかったが,前者には肥満体型の関与が示唆された.