2023 年 37 巻 1 号 p. 73-82
放射線透視下内視鏡手技における職業被ばくに関しては蓄積した放射線線量が健康被害に影響するため,手技に携わる医師は患者と自分自身だけでなく医療スタッフも保護するために最大限の努力を払う義務がある.
ERCP関連手技に関しては,治療的ERCPが診断的ERCPよりも放射線被ばく線量が有意に多く,EUS-BDではERCPと比して,手技時間は有意に短かったにも関わらず使用放射線線量が有意に多かったことが報告されている.
放射線被ばく防護の3原則である“正当化”,“最適化”,“線量制限”,及び診断参考レベル:Diagnostic reference level(DRL)のコンセプトが理解され,自施設の透視装置に合わせた被ばく防護対策がとられ,放射線被ばくの低減を目的に日々進歩する技術が広く認識されることが求められる.