胆道
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日本胆道学会認定指導医養成講座
胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)の基本事項の確認と臨床病理学的意義
尾島 英知
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2023 年 37 巻 2 号 p. 139-148

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抄録

胆管内乳頭状腫瘍(intraductal papillary neoplasm of the bile duct:IPNB)は,肝内および肝外の胆管内に高円柱状から立方状の腫瘍細胞が,線維血管間質を軸にして著明な乳頭状~絨毛状構築を示して増生する胆管癌の前癌・早期癌病変である.細胞異型の程度で,low gradeとhigh gradeに分類され,high gradeは上皮内癌に相当する.WHO分類第5版では,別項目立てされ病理学的に確立した疾患として詳細に記載されている.IPNBは膵管内乳状粘液性腫瘍(intraductal papillary mucinous neoplasm:IPMN)をカウンターパートとして確立され,膵IPMNと同様に粘液形質発現により,胆膵型pancreatobiliary type,腸型intestinal type,胃型gastric type,好酸型oncocytic typeの4種の亜型が提唱されている.しかし,膵IPMNに比して発生頻度や粘液産生を伴う症例が少なく,肝臓と肝外胆管の2臓器にわたる疾患概念であることから,未だコンセンサスが形成されていない部分も認められる.IPNBの基本的病理事項を概説後,この病変がもつ臨床病理学的意義,臨床医や病理医が直面する運用上の問題点に関して解説する.

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