2023 年 37 巻 2 号 p. 149-154
切除不能悪性疾患を有する患者に発症した急性胆嚢炎は予後や癌治療に影響を与える.今回salvageで経皮経肝的胆嚢ドレナージ(Perctaneous transhepatic gallbladder drainage:PTGBD)施行した21例において検討を行った.平均年齢は72歳で62%が女性.原疾患は胆道癌8例,膵癌3例,他癌10例.急性胆嚢炎の原因は,癌による胆嚢管閉塞が13例であった.胆石性胆嚢炎は8例認めた.全例で胆嚢炎の改善を得ることができ,重篤な合併症は認めなかった.平均生存期間は7.7カ月で化学療法中の患者のうち92%が化学療法を再開できた.経乳頭的ドレナージ困難であった担癌患者の急性胆嚢炎に対するsalvage PTGBDは,症状改善および化学療法継続へ寄与すると考えられた.