2023 年 37 巻 2 号 p. 203-211
症例は70代女性.胆管非拡張型膵・胆管合流異常を伴う胆嚢腫瘍を認め,胆嚢摘出術を施行し,高分化管状腺癌であった.5年後,閉塞性黄疸にて再来院,中部胆管腫瘍の診断にて胆管切除術を施行し,高分化管状腺癌であった.さらに6年経過し,膵内胆管内腫瘍を確認EUS-FNAにて高分化型腺癌と診断した.胆管非拡張型膵胆管合流異常において3度にわたり胆嚢胆管3カ所に異時性胆道癌発生を診断した.胆管非拡張型膵・胆管合流異常では,異時性胆道癌発生について慎重な長期経過観察が必要である.