胆道
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症例報告
肝門部胆管内腫瘍栓を伴った肝原発神経内分泌腫瘍の1切除例
村上 崇清水 宏明野島 広之山崎 一人松本 智弘碓井 彰大小杉 千弘首藤 潔彦山崎 将人幸田 圭史
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2023 年 37 巻 2 号 p. 220-228

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抄録

症例は60歳,男性.皮膚掻痒感と黄染を主訴に近医を受診した.血液検査で肝胆道系酵素上昇を認めた.造影CTでは左肝に50mmの濃染する腫瘍を認め,同部から肝門部領域胆管内に連続する病変を認めた.減黄後,左肝・尾状葉切除,中肝静脈合併切除,肝外胆管切除術を施行した.切除標本の左肝内に50×38mmの白色腫瘍を認め,主病変から境界明瞭な腫瘍が肝門部領域胆管内に進展し,腫瘍栓を形成していた.病理組織では,腫大した核と豊富な淡明細胞質からなる腫瘍細胞が増殖し,Synaptophysin,Chromogranin A陽性,MIB-1 indexは8%であったことから,肝原発神経内分泌腫瘍G2と診断した.さらに腫瘍細胞の免疫組織染色ではCK7+,CK19+と胆管上皮マーカー陽性であった.本症例は肝門部胆管腫瘍栓を伴う,きわめてまれな肝原発神経内分泌腫瘍の1例と考えられた.

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© 2023 日本胆道学会
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