症例は,54歳の女性.心窩部痛を主訴に紹介受診した.胆嚢結石症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術の方針となった.術前のMRCPでは胆嚢肝管の認識はできていなかった.術中,Calot三角背側を剥離中に索状物を認め,胆嚢動脈と判断し切離したところ胆汁漏出があり,胆嚢肝管損傷(離断型胆管損傷)と診断した.術中胆管造影を施行し,胆嚢肝管の支配領域はS5の一部と小範囲であったため,離断された胆嚢肝管に対して胆管アブレーションを行った.術後胆汁漏は認めず,術後11日目に退院した.術後6カ月の画像では,胆管アブレーション後の肝は委縮し,リピオドール集積は良好で,残存する肝内胆管拡張や膿瘍形成は認めなかった.腹腔鏡下胆嚢摘出術中の胆嚢肝管損傷に対して,胆管アブレーションが術後胆汁漏回避に有効であった症例を経験したので報告する.