胆道
Online ISSN : 1883-6879
Print ISSN : 0914-0077
ISSN-L : 0914-0077
症例報告
多発胆嚢癌の3例
佐藤 駿介高橋 誠一瀬 諒紀船越 薫子林 達也森田 泰弘岡田 晴香板垣 信吾大塚 将之
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 37 巻 4 号 p. 787-795

詳細
抄録

3例の同時性多発胆嚢癌を経験した.

症例1:81歳女性,胆石経過観察中に胆嚢腫瘍を認め腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行.切除標本中の2病変はいずれも腺癌であった.追加切除で胆嚢床切除,リンパ節郭清を施行し癌遺残無くT2aN0M0 Stage IIAであった.

症例2:76歳男性.腹痛精査で胆嚢腫瘍を認め手術施行.横行結腸と十二指腸に浸潤あり,胆嚢床切除,亜全胃温存膵頭十二指腸切除,横行結腸部分切除術を施行.切除標本中の2病変はいずれも腺癌でT3a N0 M0 Stage IIIAであった.

症例3:92歳女性.腹痛精査で胆嚢腫瘍を認め高齢のため胆嚢摘出術施行.切除標本に4病変を認め1病変は腺癌とNEC(神経内分泌癌)が混在していた.3病変は腺癌でT2bN1M0 Stage IIIBであった.

多発胆嚢癌,特にNECとの併発は非常に稀であり,文献的考察を加え報告する.

著者関連情報
© 2023 日本胆道学会
前の記事 次の記事
feedback
Top