2023 年 37 巻 4 号 p. 796-802
症例は70歳代女性.食思不振,右季肋部痛を主訴に当院を受診した.血液検査にて好酸球分画高値,血清IgG4高値,肝胆道系酵素上昇を認めた.経腹壁超音波検査,超音波内視鏡検査,管腔内超音波検査では総胆管のびまん性で均一な壁肥厚を認め,造影CT検査では肝門部領域の胆管狭窄に加え,両側鎖骨上,縦隔,両側肺門部,肝十二指腸間膜,腹部大動脈周囲のリンパ節腫大を認めた.経乳頭的胆管生検と縦隔リンパ節に対する超音波内視鏡下穿刺吸引法の病理結果から,胆管病変を好酸球性胆管炎,全身性リンパ節腫大をIgG4関連リンパ節症と診断した.プレドニゾロン30mgで治療を開始し,いずれも改善が得られた.