胆道
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原著
術前に膵頭部癌と診断した遠位胆管癌の特徴
旭吉 雅秀七島 篤志佐藤 勇一郎
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2025 年 39 巻 2 号 p. 189-195

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抄録

膵頭部に腫瘤を形成して術前に膵頭部癌と診断した遠位胆管癌症例(Pre-Pancreatic ductal adenocarcinoma:Pre-PDAC群)について,通常の遠位胆管癌(Bile duct cancer:BDC群)との相違を膵頭部癌を含めて検討した.69例の遠位胆管癌中,54例(78.3%)に根治切除として膵頭十二指腸切除術を施行した.切除症例の中でPre-PDAC症例は9例(16.7%)あり,その生存期間中央値は20.9カ月で,BDC群の106.8カ月と比較して不良であり,非切除症例の12.0カ月,膵頭部癌症例の32.9カ月と変わらなかった.2年の無再発生存割合は,BDC群の60.0%に対して,Pre-PDAC群は25.0%と有意に低下しており,肝転移再発を多く認めた.

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© 2025 日本胆道学会
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