2025 年 39 巻 5 号 p. 777-785
症例は64歳男性.X-2年に肝浸潤,および十二指腸浸潤を伴う胆嚢癌に対し,拡大胆嚢摘出術,十二指腸部分切除術を施行した.S-1を用いた補助化学療法を導入したものの,術後10カ月目にCA19-9値の上昇,CTにて胆嚢摘出部近傍に境界不明瞭な腫瘤を認め局所再発の診断となった.Gemcitabine/CDDP(GC)療法を選択し,6コース後にCA19-9の陰性化と再発病変の著明な縮小が得られた.そこで24コース後(GC療法開始13カ月後)のX年にconversion surgeryを施行した.膵頭部に20mm大の腫瘤を触知し膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本では膵外に20mm大の腫瘤を認め前回切除した胆嚢癌と同様の組織像であり局所再発の診断であった.R0切除が達成され治療効果判定はGrade 1aであった.術後補助化学療法としてGC療法を6カ月完遂し,現在術後15カ月無再発生存中である.