胆道
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症例報告
膵胆管高位合流を伴った胆嚢腺筋腫症に発生した胆嚢癌の1例
伊原 諒光安 崚後野 徹宏田中 利幸平塚 裕晃永山 林太郎丸尾 達植木 敏晴二村 聡
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2025 年 39 巻 5 号 p. 792-799

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抄録

症例は60代,女性.背部痛があり,近医を受診し,USで胆嚢腫瘤を指摘されたため,当科に紹介となった.画像検査では分節型胆嚢腺筋腫症に合併した胆嚢体部癌と,その底部側にも胆嚢癌が疑われた.細胞診目的で施行したERCPでは膵胆管高位合流を認め,胆汁中アミラーゼは49,800IU/Lと高値であった.膵胆管高位合流を伴った胆嚢腺筋腫症に発生した胆嚢癌と診断し,腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.病理診断は分節型胆嚢腺筋腫症に合併した乳頭型胆嚢癌(Stage II:T2bN0M0),底部は平坦型胆嚢癌(Stage II:T2bN0M0)であり,追加肝床部切除とリンパ節廓清を行った.胆嚢腺筋腫症は,特に分節型では底部に胆嚢癌合併のリスクが高いとされているが,膵胆管高位合流(膵・胆管合流異常を含む)による膵液逆流がある際は,胆嚢腺筋腫症部に癌が合併することを念頭においた診断および治療が必要である.

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