2026 年 40 巻 2 号 p. 198-205
75歳女性.C型慢性肝炎に対しレジパスビル/ソホスブビル治療でSVR達成後9年間経過観察中,肝細胞癌疑いで紹介となった.造影CTで胆嚢から肝内に連続する腫瘤と多発リンパ節腫大を認め,FDG-PET/CTで集積を認めた.肝腫瘍生検では中~大型腫瘍細胞の増殖と壊死を認め,synaptophysin・CD56陽性,chromogranin A一部陽性,Ki-67>50%よりlarge-cell神経内分泌癌と診断した.etoposide+cisplatinを4コース施行し,原発巣・リンパ節病変は画像上完全奏功(CR)となり,治療終了後30カ月間CRを維持している.NECではソマトスタチン受容体シンチグラフィー陰性例が多いが,本例はKrenning3の集積とSSTR2陽性が一致していた.高増殖能胆嚢NECにおいてもSSTR発現保持例が存在し,EP療法により長期CRが得られる可能性を示した1例である.