胆道
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印環細胞癌像を伴った胆嚢腺扁平上皮癌の1例
土田 明彦粕谷 和彦安田 祥浩宮下 智之増原 章井上 敬一郎橋本 聖宇田 治浅見 健太郎小澤 隆青木 達哉小柳 泰久
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1996 年 10 巻 2 号 p. 162-168

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抄録
症例は67 歳, 女性. 右季肋部痛を主訴として入院. 腹部超音波, C T , 血管造影上部消化管造影にて,十二指腸球部および肝浸潤を伴う胆嚢癌と診断し,胆嚢,肝S4下・5,胆管,十二指腸球部切除術とリンパ節郭清術を施行した.病理学的進行度は,si(十二指腸),hinf3,binf3,n2のstageIVであった.組織学的に,腫瘍の大部分は高分化扁平上皮癌で,ごく一部に印環細胞癌が存在した.また,転移リンパ節(No.12b)にも同様の所見がみられた.病理組織学的形態およびKeratin染色の結果,印環細胞癌は扁平上皮癌の性質を一部保っていた.以上より,自験例は腺癌から扁平上皮癌へ形質変化し腺扁平上皮癌の形態をとったが,形質変化は腺癌から扁平上皮癌への方向だけでなく,扁平上皮癌は腺癌の性質を残し,転移などの環境の変化により再度腺癌の形態をとる可能性があると考えられた.
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© 日本胆道学会
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