胆道
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Kuttner's tumor切除後に発症した原発性硬化性胆管炎の1例
小西 一朗二上 文夫上田 順彦広野 禎介斉藤 勝彦
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1996 年 10 巻 2 号 p. 155-161

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抄録
慢性硬化性顎下腺炎いわゆるKuttner's tumor切除後に発症した原発性硬化性胆管炎(PSC)の1切除例を経験した.両者の合併例の報告は,われわれが検索しえた限り,これまでに見当たらない.両疾患とも,その原因の定説はないが,自己免疫の関与が強く示唆されており,原因究明に当たり興味深い症例であると考えられた.症例は62歳男性で,主訴は肝機能障害と黄疸である.1年8カ月前に無症候性の両側顎下腺腫瘍摘出術をうけ,病理診断はKuttner'stumorであった.腹部超音波検査で肝門部胆管の壁肥厚と層構造を認め,胆道造影にて同部の狭窄を認めた。細胞診では悪性所見はなくPSCの診断で胆道再建術を施行した.組織学的に,肥厚した胆管壁に膠原線維が増生し,リンパ球を主体とした慢性炎症性細胞浸潤とリンパ濾胞様の集合体がみられた.術後3年6カ月を経て,順調に経過している.
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© 日本胆道学会
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