胆道
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磁器様胆嚢の1症例
関田 孝晴佐々木 誠古川 正人徳永 祐二伊東 正博
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2003 年 17 巻 2 号 p. 97-102

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抄録
我々は磁器様胆嚢の1症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告した.症例は67歳女性で,主訴は特になく2年前の入院時検査で偶然見つかった.胆嚢癌合併の可能性も考え胆嚢摘出術を施行したが,癌合併はなかった.
磁器様胆嚢は胆嚢癌の合併率が高いとされ,診断がつけば手術適応とされてきたが,最近の米国での大規模な2つの調査では,合併率は0%,5%と報告されている.また磁器様胆嚢の胆嚢石灰化には2通りのパターン,すなわち selective mucosal calcification と diffuse intramural calcification があり,前者は癌を合併しやすいが後者は合併が見られないと報告されている.自験例も後者のパターンで,確かに癌合併は見られなかった.今後後者のタイプの磁器様胆嚢と診断した場合,その手術適応について再検討が必要と思われる.
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© 日本胆道学会
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