抄録
腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)を施行した胆嚢捻転症を3例経験した. 症例1は96歳, 女性で主訴は腹痛. 症例2は85歳女性で主訴は右季肋部痛. 症例3は81歳, 女性で主訴は上腹部腹痛と嘔吐であった. 3例とも腹部USで, 術前に胆嚢捻転症と診断しLCを行った.そのうち2例には造影US検査を行い, 胆嚢壁の血流の乏しいことが確認され, 診断に有用であった. LCは通常の4または3ポートで施行した. 症例1は時計方向に約270度, 症例2と3は時計方向に約180度捻転していた. 本症では肝床部に胆嚢が付着していないか, または付着していてもわずかであるため, 捻転を解除してしまえば, 肝床部の剥離をしなくてよいので, LCは容易であった. 本症が疑われたら, LCを第一選択の治療とすべきと考えられた.