抄録
症例は7 6 歳, 女性. 食欲不振と体重減少を主訴に入院となった. るい痩が認められ, 両下肢と左前腕に著明な浮腫も伴っていた.血液生化学検査所見では貧血と低栄養を認めた.腹部CTとUS,ERCにて肝浸潤を伴う腫瘍性病変が胆嚢に認められた.以上より胆嚢癌と診断し胆嚢床切除とリンパ節D1郭清を行った.切除標本肉眼所見では胆嚢は水腫様で,不整で境界不明瞭な腫瘍が充満していた.切除胆嚢の病理組織所見は印環細胞癌を含む低分化から高分化までの腺癌が認められ,No12b2リンパ節にも印環細胞癌の転移像が認められた(ss,pHinfla,pBinf0, pT2 pN1 stageIII, fCurB).術後経過は良好で退院し,約1年再発兆候なく生存中である.