胆道
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長期生存中の閉塞性黄疸発症悪性リンパ腫の1例
樋田 泰浩加藤 紘之道家 充西部 俊哉大久保 哲之高橋 利幸奥芝 俊一下沢 英二本原 敏司堀田 彰一
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1995 年 9 巻 4 号 p. 337-341

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抄録
症例は53歳, 男性. 黄疸および全身掻痒感を主訴に近医受診. 心窩部に圧痛を伴う硬い腫瘤を触知した. 腹部超音波検査およびCT検査にて肝内外胆管拡張, 膵頭部腫大が認められた. ERCPでは, 膵管に狭窄像を認めなかったが, 胆管は造影されなかった. 発症1カ月後, 腹部CTにて肝内に多数の低吸収域が認められた. 病変の主体は膵頭部よりも, 膵頭後部リンパ節, 大動脈周囲リンパ節などのリンパ節腫大であり ,膵癌以外の悪性腫瘍が示唆された. 確定診断のため, CT上低吸収域を呈した部分の超音波ガイド下肝針生検を施行し, 免疫染色の結果, 悪性リンパ腫と診断された. 化学療法と総胆管十二指腸吻合術で, 4年後の現在, 元気に日常生活を送っている.
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© 日本胆道学会
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