2015 年 2015 巻 17 号 p. 92-93
現在、欧州動物実験代替法評価センター(ECVAM)主導の各種毒性試験のバリデーションが進展しており、これらは今後順次ピアレビューされる。これらの試験は将来OECDのテストガイドラインに盛り込むことを想定したものであり、医薬品のみならず化粧品、食品を含むすべての化学物質が対象となる。この動きを受けて、本邦においても日本動物実験代替法評価センター(JaCVAM)において皮膚感作性試験を皮切りにこれら一連の毒性試験の資料編纂が開始されており、近々、肝毒性についても議論の俎上に載るものと考えられる。