高知大学医学部・神経統御学講座・統合生理学
2006 年 13 巻 1 号 p. 41-46
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幼若ラットによる母親の嗅覚学習は古典的条件づけによって成立する。すなわち母親の匂い刺激に暴露されながら、母性行動による体性感覚刺激が対提示されることにより母親の匂いに近付く嗜好学習が成立する。これを利用し、嗅覚刺激と体性感覚刺激(電撃)による嗅覚嫌悪学習モデルを確立し、その神経機構を解析してきた。これまでに行動薬理学的に観察される学習への影響と電気生理学的に嗅球内で誘導される長期増強現象が共通の性質を示すことから、嗅球内可塑性が嗅覚嫌悪学習の神経基盤の最有力候補であることが明らかとなった。
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