日本味と匂学会誌
Online ISSN : 2424-1326
Print ISSN : 1340-4806
総説 甘味受容体の動的活性化機構およびpH 感受性機構
實松 敬介 重村 憲徳
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 31 巻 2 号 p. 150-156

詳細
抄録
甘味受容体は、糖質を感知するエネルギーセンサーとして重要な役割を果たす。生活習慣病やその主要なリスクファクターである肥満は、甘味に対する強い嗜好と食生活の乱れに密接に関連している。よって甘味受容機構制御の重要性が増しているが、受容体が活性化する動的なメカニズムは不明なままである。本総説では、筆者らが明らかにしてきたGタンパク質共役型甘味受容体サブユニットTAS1R3の膜貫通ドメインとアロステリックモジュレーターとの動的相互作用およびpH感受性マイクロスイッチについて概説する。
著者関連情報
© 2024 日本味と匂学会
前の記事 次の記事
feedback
Top