日本味と匂学会誌
Online ISSN : 2424-1326
Print ISSN : 1340-4806
総説 風味知覚における嗅覚経路の差異と神経回路機構
塩谷 和基 青木 豪太
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 31 巻 2 号 p. 158-165

詳細
抄録
食を楽しむ上では、食物の味だけではなく、嗅覚を含めた風味(Flavor)が重要になってくる。本稿での風味とは、レトロネイザル経路での嗅覚と味覚の統合を指す。これまでに風味研究がどのようにして始まり、オルソネイザル経路とレトロネイザル経路での匂いの違いについて説明を行い、レトロネイザル経路での匂いの脳内情報処理についてまとめた。さらに、ヒトとげっ歯類に焦点を当て、風味知覚がどのようにして脳内で情報処理されているのかについて最新の知見を基にまとめた。
著者関連情報
© 2024 日本味と匂学会
前の記事 次の記事
feedback
Top