日本味と匂学会誌
Online ISSN : 2424-1326
Print ISSN : 1340-4806
総説 嗅覚系を介した先天的防御行動の神経基盤
香取 和生竹内 春樹
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ジャーナル 認証あり

2024 年 31 巻 2 号 p. 166-173

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抄録
自然界に生きる生物にとって天敵の危険に適切に対処することは生存に必須であり、生まれながらにして備わった(先天的な)能力である。特に、多くの生物にとって重要な役割を果たす嗅覚を介した先天的防御行動は盛んに研究が行われている。本稿ではマウスを中心として、生物がどのように天敵の匂いを検出しそして適切な防御行動へと変換しているのか、受容体から脳における情報処理機構までを概説する。
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© 2024 日本味と匂学会
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