東北大学大学院農学研究科応用生命科学専攻栄養学
2001 年 8 巻 1 号 p. 25-32
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からだの栄養・生理状態に変化が生ずると、味の嗜好性が変わる。これまでの我々の研究では、糖尿病の病態を改善させる効果のあるビオチンの嗜好率が糖尿病ラットで上昇すること、低タンパク質食を与えたラットではアルコール嗜好率の低下がみられること、そして、肝臓のグリコーゲンが激減するような激しい運動(強制水泳)を行った後では酸味物質の嗜好率が上昇すること、等を観察した。こうしたそれぞれの味の選択行動は、からだの栄養・代謝状態に有益となる適応的行動であることを証明した研究を以下に紹介する。
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