本研究は、焦点距離および頭部の上下の傾きが、心理・生理状態に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。焦点距離を長くした条件、短くした条件、また、頭部を前傾させ下向きにした条件と頭部を後傾させ上向きにした条件を設定した。そして、生理指標として唾液アミラーゼを測定し、また、心理指標としていくつかの質問項目への回答を求めた。分析の結果、焦点距離および頭部の上下の傾きは、ごく一部を除いて心理・生理状態へと影響を及ぼしていないことが示唆された。今後の研究の展開として、自身の内的状態に十分に意識を向けた状況を設定する必要性が考えられた。