2012 年 5 巻 p. 11-20
心理学を専攻していない一般市民が持つ心理学に対するイメージを調査するため、大学生対象の調査(岩崎・大橋・皆川、印刷中)と同一の質問項目を用いて、オンライン調査を行った。その結果、心理学については難しく、脳研究とのかかわりが深く、数学的要素も強いが、実践的で楽しいというイメージが持たれていることがわかった。理系的なイメージが若い者ほど強い、また、女性のほうが強いという差が認められた。また、心理学を学ぶとどのようなことができると思うかについても尋ねたところ、人の心を理解できるようになり、それを元にしたコミュニケーション力向上や他者サポート力向上が期待されていることがわかった。さらに、若い年代の方が心理学への期待が大きいことが示された。