2025 年 77 巻 2 号 p. 78-86
手描き地図は,世界や都市の空間的イメージあるいはメンタルマップを把握する手法として知られる。しかし先行研究では大学生など特定の集団を対象とした調査が多く,多様な属性や経験をもつ人々のイメージを掴みきれていない。こうした状況を踏まえ,一般人口集団を対象に多様な手描き地図を収集する社会調査(GULP-2023手描き地図調査)を企画し,2023年に実査を行った。本論文は,その調査方法を記録し,記載内容の一端を集計して報告するものである。そのうえで,メンタルマップの変化とその要因を記述・分析するためには時系列的・縦断的な調査が重要であり,手描き地図データの蓄積と共有が課題であることを指摘した。