東海北陸理学療法学術大会誌
第23回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: P003
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非荷重期間の相違がラット廃用性萎縮筋の再荷重に及ぼす影響に関する筋核ドメインサイズを指標とした検討
*足立  和美山崎  俊明木村 繁文中島 麻衣子
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抄録
【目的】長期臥床や非荷重により生じる廃用性筋萎縮は、理学療法における阻害因子となる。再荷重や治療による可逆性も認められるが、臨床場面において筋萎縮進行中や初期段階から治療を行なえる場合は限られ、萎縮後に行なわれることが多い。筋萎縮により筋核あたりの支配筋線維横断面積(筋核ドメインサイズ)減少の報告がある。また、成長期のラットでは非荷重による筋核数減少の報告と、成長に伴う筋核数増加を妨げる報告がある。本研究の目的は、非荷重期間の相違がラット廃用性萎縮筋の再荷重に及ぼす影響を、筋核数およびドメインサイズを指標として検討することである。
【方法】予備実験として非荷重期間を3、7、10および14日に分類し萎縮進行過程を検討した。その上で、7週齢のWistar系ラット28匹をそれぞれの非荷重期間後、7日間の通常飼育(再荷重)を加えた4群の実験群に分類した。各群は7匹とし、廃用性筋萎縮の作製には後肢懸垂法を用いた。各実験期間終了後、体重を測定し右側ヒラメ筋を摘出、筋湿重量を測定した。後日、10μmの凍結切片を作成し、HE染色を行った。各筋あたり100本以上の筋線維を対象に筋核数の測定、画像解析ソフトimageJを用いて横断面積の測定を行い、筋線維あたりの筋核数およびドメインサイズを算出した。統計学的分析は、Steel-Dwass検定とMann‐Whitney検定を用い、有意水準は5%とした。
【結果】7日間の通常飼育にて筋核ドメインサイズは有意に増加し、10日目までは維持したが、14日目に有意に低下した。筋核数は、通常飼育群間に有意差はなかった。非荷重群の筋核ドメインサイズは、0から7日目、3から10日目において有意に減少した。筋核数は、非荷重2週間群が他の非荷重群に比べ、有意に減少した。再荷重により、筋核数は非荷重2週間群でのみ45%有意に増加した。筋核ドメインサイズは、それぞれ58%、88%、91%、78%増加し、全ての群で有意差が認められた。
【考察】筋核数は14日間の非荷重で、ドメインサイズは非荷重7日間で大きく減少し、筋核ドメインサイズが筋核数に先行して減少すると考えられた。7日間の再荷重により、筋核ドメインサイズはどの群も著しく回復し、非荷重2週間群を除き、非荷重期間の延長に伴って回復率が上昇した。非荷重2週間群では、筋核数の減少と筋核ドメインサイズの回復率の低下に関連性が示唆されたが、その他の群が同様に著しく回復したのは、再荷重期間を7日間と設定した影響が推測される。よって、今後は再荷重期間をより細かく設定した分析が必要と考えられる。
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© 2007 東海北陸理学療法学術大会
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