東海北陸理学療法学術大会誌
第24回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: P005
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足趾接地圧状況におけるFunctional Reach Testの関係
-金沢市健康づくりフェアにおける調査を通じて-
*青木 美幸, 田原 岳治, 山口 美穂, 小川 雄亮, 石井 健太郎, 相馬 俊雄
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抄録
【はじめに】
石川県理学療法士会の公益事業部では,例年,金沢市にて開催される健康づくりフェア(以下,フェア)において,来場された一般市民の方を対象に,立位時における足趾の接地圧状況と身体機能を調査している.そこで今回,フェアにおいて,足趾(第1趾)の接地圧状況とFunctional Reach Test(以下,FRT)の関係を調査したので報告する.
【対象】
対象は,インフォームドコンセントの得られたフェアへの来場者187名(男性27名,女性160名)とし,年齢は66.8±10.0歳(平均±標準偏差),身長は155.0±7.3cmであった.
【方法】
対象者は,開眼にて両足部の内側を接触させた閉脚立位をとった.立位中は足趾すべてを床へ強く接地するよう指示をした.足趾の接地状況と接地圧の分布は,ピドスコープ(WB-2000:株式会社ワミー)を使用し,両足底の写真を撮影した.写真結果から,両側第1趾の接地圧が良好な群(以下,良好群)と,第1趾が一側または両側において,接地圧が不良な群(以下,不良群)に分類した.FRTは,静止立位にて右肩関節90度屈曲位,肘関節伸展位で握り拳を作り,足関節底屈位(爪先立ち位)にて計測した.計測は1回行い,前へ踏み出した場合や反動を利用して行なった場合には,再度計測を行った.解析は,2群における身長とFRT,年齢とFRTに対してPearsonの相関係数の検定を行い,有意水準を5%とした.
【結果】
良好群は162名であり,年齢は67.1±9.8歳,身長は154.8±7.0cm,FRTは322.1±80.9cmであった.不良群は25名であり,年齢は64.8±9.5歳,身長は155.8±8.7cm,FRTは306.8±73.3cmであった.
1.身長とFRTとの関係
良好群では,身長とFRTの間に有意な正の相関(r=0.323,p<0.001)が認められたが,不良群では,有意な相関は認められなかった.
2.年齢とFRTの関係
良好群では,年齢とFRTの間に有意な負の相関(r=0.281,p<0.001)が認められたが,不良群では,有意な相関は認められなかった.
【考察】
良好群はFRTと身長および年齢に相関関係が認められたが,不良群では認められなかった.これは,不良群では足趾を接地するように努力しても,十分な接地が得られないため,前方への重心移動時,足趾での踏ん張りが困難であると考えられる.恒屋は,立位時の前方移動時の踏ん張りにおける足趾の有効性について報告している.また,加辺は,足関節底屈力および母趾屈曲力は,50代,60代頃から有意に低下し,立位時の安定性に関与していると報告している.これらより,足趾の接地圧状況が,立位におけるバランス能力に重要な役割を果たしていると考えられる.
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© 2008 東海北陸理学療法学術大会
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