東海北陸理学療法学術大会誌
第25回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: S-10
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メタボリック運動教室の取り組み (第2報)
*澤藤 州康吉川 昌子
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抄録
【はじめに】  20年度に開始となった特定保健指導では、講習を受けた理学療法士しかポイント加算ができないため、19年度と同様、市民の健康増進を目的にこの教室を開催した。 【対象】  40~64歳の肥満傾向で血糖値・中性脂肪・LDLのいずれか高い者を対象に広報で公募した。平成20年9月から4ヶ月間、18:30~20:00に、毎週1回の頻度で16回開催した。参加者24名のうち、最後まで脱落しなかった17名(男性6名・女性11名、平均年齢57歳)を対象に検討した。 【内容】  メタボリックシンドロームや運動に関する30分程度の講習と、1時間程度の運動実技を行った。運動内容は準備体操、片脚バランス運動、レジスタンス運動、有酸素運動、整理体操の順に行い、運動にBGMを用いた。このBGMは著作権の配慮から「大垣メタボ音頭」などのオリジナルを作成し、一連の運動方法をDVDに編集して希望者に配布した。また歩数や体重などを毎日記録できる運動日記とグラフ化を課題とし、希望者には毎回体組成計で現状把握を行った。 【分析】  初回と最終に、体重、腹囲、体組成計による体脂肪率・筋肉量・内臓脂肪レベルを、また体力評価には長座体前屈、10回反復立ち上がり、2分間の開眼片足立ちを行い、対応ある2群のT検定(危険率5%未満)を用いて前後差の比較と、アンケートを行った。 【結果と考察】  体重、腹囲、体脂肪率(全身・右腕・体幹部)・内臓脂肪レベル、長座体前屈、反復立ち上がり、開眼片足立ちの項目に有意な改善を示し、平均で1.1kgの減量、2.8cmの腹囲減少、1.0%の体脂肪率低下など、体重や腹囲、体脂肪だけでなく体力も向上していた。アンケートでは血液検査値の改善(糖尿病6名のHbA1cが平均0.7%有意に低下)や、体調改善など継続者全員で実感していた。また運動日記や歩数・体重のグラフ化は、視覚的に変化が捉えやすいことや、大垣メタボ音頭は自宅でも楽しく運動が継続できるなど、運動への動機付けや習慣化の一助になっている。 【おわりに】  公募のため特定保健指導の対象ではなかったが、この教室によって肥満を解消できたことは、一般PTによる運動指導で十分に効果のあることが示唆できた。
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© 2009 東海北陸理学療法学術大会
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