東海北陸理学療法学術大会誌
第25回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: S-6
会議情報

当院における糖尿病教育入院後の運動療法の検討
*竹本 雄一郎山田 佳彦北川 恒美
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

【はじめに】糖尿病教育入院は,糖尿病患者に対する糖尿病教育の場として取り入れられている.当院でも年間を通して糖尿病教育入院を行い成果を挙げている.しかし退院後に血糖コントロールが悪化して再入院する例も少なくない.そこで今回,糖尿病教育入院で運動療法が処方された患者29名にアンケートを実施し,退院後の運動療法の問題点を考察する. 【対象と方法】対象は2008年5月から1年間で当院に糖尿病教育入院し,運動療法が処方された29名(男性14名,女性15名,平均年齢65.7歳)で,運動療法介入前にアンケートを実施した.内容は変化のステージモデルを参考にして作成し 10項目に関してそれぞれ1(該当)~5(非該当)の5段階で回答してもらった.【結果】糖尿病に対する入院中の運動療法の実践に関しては95.8%が理解を示した回答をした.また,退院後運動療法を継続したいかという設問に対し,91.7%が1(継続したい)と回答したものの,具体的な運動療法の内容に関しては66.7%しか1(予定がある)を選択せず,有意に少ない傾向にあった(p<0.05). 【考察】アンケートの結果から,退院後も運動療法を続ける希望はあるものの,具体的な運動療法の予定が無いのが特徴である.要因として,入院中に行う自転車エルゴメータが退院後は実用的でないこと,当院のある市内には坂道が多いこと,また,高齢者が多い地域であり(65歳以上が35%以上)ウォーキングに適した患者が少ないことも挙げられた.そこで,個々の身体機能や家屋周辺環境に合わせた運動プログラムの立案や,居宅でできる体操を指導することの必要性が示唆された.  また,アンケートより変化ステージモデルの準備期や実行期の患者が多数を占め,運動効果を提示する必要性が考えられた.  今後の課題としては,退院後の運動療法の実施状況を把握することで,さらに効果的な指導が可能となると考える.

著者関連情報
© 2009 東海北陸理学療法学術大会
前の記事 次の記事
feedback
Top